東京都 新型コロナ 2人死亡 284人感染 280人超は8月20日以来

東京都 新型コロナ 2人死亡 284人感染 280人超は8月20日以来
東京都内では、クラスターが発生していた大学の運動部で新たに14人の感染が確認され、15日、1日で合わせて284人の感染が確認されました。280人を超えるのはおよそ2か月前の8月20日以来です。
東京都は15日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女、合わせて284人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では
▽10歳未満が4人
▽10代が16人
▽20代が69人
▽30代が67人
▽40代が42人
▽50代が31人
▽60代が20人
▽70代が15人
▽80代が15人
▽90代が5人です。

1日の感染の確認が200人を超えるのは今月10日以来です。また、280人を超えるのはおよそ2か月前の8月20日以来です。

284人のうち、
▽およそ44%にあたる124人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ56%の160人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳で最も多いのは
▽施設内の39人でした。
このほか、
▽家庭内が34人、
▽職場内が19人、
▽会食が12人、
▽夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者が7人などとなっています。

施設内の感染では、運動部の学生の感染が相次いで確認されている日本大学で15日、新たに空手部で11人、フェンシング部で2人、それにバレー部で1人の合わせて14人の感染が確認されました。

また、大田区のデイサービスで70代から90代の利用者9人と職員2人の合わせて11人が確認されました。都に報告されたこの施設での感染確認は14人になりました。

都の担当者は「十数人規模のクラスターが入っているので、それを除けば先週から急激に増えたわけではない。あす以降もこうした傾向が続くと、全体的に広がり始めるかもしれない」と話しています。

都内で感染が確認されたのは合わせて2万8420人になりました。

一方、都の基準で集計した15日時点の重症の患者は14日と同じ25人でした。

また、都は、感染が確認されていたいずれも90代の男性1人と女性1人が死亡したことを明らかにしました。このうち90代の女性は都立広尾病院に入院していた患者です。

これで都内で死亡した人は合わせて427人になりました。

小池知事「施設関係のクラスター 結構ある」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し「曜日の関係やいろいろな要因もあろうかと思うし、施設関係のクラスターが結構ある。クラスターを出した施設などに対応策を改めてチェックするようなチームを派遣している。クラスターを出さないためにもこれ以上広げないためにもこれからも知見を積み重ねていきたい」と述べました。

また小池知事は「65歳以上の感染の確認がきょうは40人で全体の14%だった。『防ごう重症化守ろう高齢者』ということばを何度も申し上げたい」と述べました。

感染者の状況は 入院1000人 重症25人

東京都によりますと、都内で15日までに感染が確認された2万8420人のうち、入院中の人は14日より8人減って1000人です。

入院患者のうち、都の基準で集計した重症の患者は14日と同じ25人です。

都は15日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は14日より18人減って254人です。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は14日より7人減って294人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は14日より70人増えて354人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は2万6091人となっています。