結核での死者 再び増加のおそれも 新型コロナで医療ひっ迫 WHO

結核での死者 再び増加のおそれも 新型コロナで医療ひっ迫 WHO
WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関がひっ迫する中、結核の診断や治療が遅れる事態が相次ぎ、今後、結核で亡くなる人が増えるおそれがあるとして、各国に治療体制の維持を呼びかけました。
WHOは14日、世界での結核の状況をまとめた最新の報告書を発表しました。

それによりますと去年、世界で結核を発症した人は1千万人、亡くなった人は140万人で、2015年に比べて発症者では9%、死者では14%減ったということです。

これについてWHOは各国で結核の早期発見に向けた診断や治療の体制の整備が進んだ結果だと分析しています。

一方で、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関がひっ迫するなか、結核の診断や治療が遅れたり、外出制限や景気の低迷による賃金の低下で結核の患者が通院しにくくなったりする事態が相次いでいるということです。

このためWHOでは今後、結核で亡くなる人が増えるおそれがあるとして、各国に結核患者の治療体制を維持するよう呼びかけました。