横浜市や横須賀市で再び異臭の通報 消防が成分の分析へ

横浜市や横須賀市で再び異臭の通報 消防が成分の分析へ
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神奈川県内で「異臭がする」という通報が相次ぐなか、14日も横浜市や横須賀市で異臭の通報が数件寄せられました。このうち横須賀市では消防の職員によって空気が採取され神奈川県が成分の分析を進めています。
神奈川県内では14日も、横須賀市や横浜市で「異臭がする」といった通報が数件、消防に寄せられ、このうち横須賀市では市の消防局で午後3時すぎ、外で異臭がするのを職員が確認したということです。

すぐに職員が外の空気を専用の機器で採取し、現在、平塚市にある県の『環境科学センター』で成分の分析を行っています。

結果は、今週中にも判明する見込みだということです。
一方、14日午後には神奈川県と横須賀市、三浦市それに警察や海上保安部などの担当者が集まって会議を開き、今後、環境省から空気の採取機器を40台借りて、サンプルとなる空気を採取する態勢を拡充することで一致しました。

そのうえで、関係する自治体や機関が原因究明に向けて連携を強めることを確認しました。

神奈川県大気水質課の長谷川陽一課長は「これまでの異臭はにおいの質や当時の風向きがバラバラで、必ずしも1つの要因で起きているとも限らないと思われます。まずは臭いの成分が何なのか突き止めたうえで、原因究明を急ぎたい」と話していました。

加藤官房長官「人為的関与の情報なし」

加藤官房長官は午後の記者会見で「テロなどの人為的な関与の可能性について、現時点では、そのような情報には接していない。異臭の発生源は特定できておらず、原因となる物質も、政府として確認できていない」と述べました。

そのうえで「地域住民の良好な生活環境や健康が損なわれるおそれがあるのではないかという不安がある。環境省を中心に、関係自治体と情報共有が行われており、今後も必要に応じて、専門家を派遣するなど、調査への協力を行いたい」と述べました。

専門家「異臭の原因想像しづらい」

神奈川県内で「異臭がする」という通報が相次ぐなか、採取された空気を横浜市が分析したところ、ガソリンなどに含まれる化学物質が高い濃度で検出されたことについて、専門家は「何かしらから漏れ出たとするのが考えやすいが、広い範囲で異臭がしたとなると何が原因か想像しづらい」と話しています。

ことし6月以降、横浜市や横須賀市、それに三浦市などで「ガスのような臭いがする」などという通報が相次ぎ、13日、横浜市では消防の職員が異臭を感じた際に採取した、外の空気を市の研究所で分析したところ、ガソリンなどに含まれるイソペンタンと、ペンタンが市内の通常の大気と比べて、10倍以上の濃度で検出されたほかブタンも通常の3倍近い濃度で検出されました。

この分析結果について、化学物質に詳しい早稲田大学先進理工学部の松方正彦教授に話しを聞きました。

松方教授の研究室ではイソペンタンとペンタンの液体を研究に使うため、危険物として厳重に保管しています。この2つの物質は燃えやすい性質があり、松方教授の指導のもと実際ににおいをかぐと、ガソリンのような鼻につくにおいがしました。松方教授によると、においをかぐだけでは身体的な影響はないということです。

神奈川県で異臭の通報が相次いでいることについて松方教授は「街なかでこのようなにおいがすると一般の人は驚くし不快な思いをするだろう。何かしらのものから漏れ出したというのが考えやすいが、広い範囲で異臭がするとなると原因が想像しづらい」と話していました。