帰国者の待機場所として利用のホテル 通常営業へ 千葉 浦安

帰国者の待機場所として利用のホテル 通常営業へ 千葉 浦安
海外から帰国した人の、新型コロナウイルスの検査結果が出るまでの待機場所として利用されてきた千葉県浦安市のホテルが、その役割を終え15日、およそ半年ぶりの通常営業を再開することになりました。
千葉県浦安市にある「東京ベイ東急ホテル」は、新型コロナウイルスの水際対策として、海外から帰国した人がPCR検査の結果が出るまでの間、一時的に待機する宿泊施設となり、先月末までの半年間におよそ3800人を受け入れました。

ホテルで待機が必要な人が減ったことから受け入れを終え、15日から通常の営業を再開することになりました。

ホテルによりますと受け入れは最も多い時には1日当たり200人を超え、受け入れの期間中数人の感染が確認されました。

スタッフは支援のために派遣されていた自衛隊から、感染防止対策の指導を受け、ドアを開けるときは接触しないよう壁から離れたほうの腕を使うことや、靴ひもが垂れて床に触れないようテープで固定することなど細かな注意点を学びました。

こうした対策を徹底した結果、スタッフや関係者から感染者は出なかったということです。

ホテルは、中止になってしまったイベントの開催場所に利用してもらおうと、宴会場を無料で貸し出すほか、リモートワークをする人のための格安プランを用意するなど、新しい生活様式にあわせたホテルの活用法を提案していくとしています。

東京ベイ東急ホテルの岩本裕明総支配人は「不安もあったが、感染防止対策の徹底で無事に役割を果たし、貴重な経験を積むこともできた。安心安全なホテル作りを進め、多くの人に訪れてもらえるようにしていきたい」と話していました。