世界遺産マチュピチュ 1人の日本人観光客のために特別開放

世界遺産マチュピチュ 1人の日本人観光客のために特別開放
新型コロナウイルスの影響で閉鎖が続く南米ペルーの世界遺産・マチュピチュが、1人の日本人観光客のために特別に開放され、話題となっています。
ペルー政府からマチュピチュ観光を特別に認められたのは、奈良県から訪れた日本人旅行者の片山慈英士さんです。

片山さんは、今年3月中旬にマチュピチュのふもとの村に到着しましたが、その直後にペルー政府が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国家緊急事態令を発表し、マチュピチュも閉鎖されたため、観光ができなくなりました。

片山さんはその後も日本に戻らず200日以上にわたり、ふもとの村に滞在し続けました。

そして今月に入り、日本に帰国しようとした片山さんを地元の新聞が紹介したのをきっかけに、応援のメッセージが殺到し、ペルー政府は10日、特別に入場を許可しました。

世界遺産の光景を独占した片山さんは「本当にすばらしいツアーになりました。実現してくれた政府の責任者に感謝します」と話していました。

インカ帝国の要塞都市の遺跡で、世界遺産にも登録されているマチュピチュは人気の観光地で、新型コロナウイルスの影響で閉鎖が続く中での今回のペルー政府のはからいは大きな話題となっています。