世界全体対象の「危険情報」 引き下げる方向で検討 外務省

世界全体対象の「危険情報」 引き下げる方向で検討 外務省
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新型コロナウイルスの感染拡大で、世界全体を対象に不要不急の渡航自粛を求めてきた「レベル2」の「危険情報」について、外務省は、海外の動向などを踏まえ、近く、引き下げる方向で検討に入りました。
「危険情報」は、海外の治安情勢などを考慮して、渡航や滞在にあたって特に注意が必要な国や地域に出される情報です。

外務省は、ことし3月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各国で外出制限などが行われている状況を踏まえ、世界全体を対象に「危険情報」をレベル2に引き上げ、不要不急の渡航自粛を求めていました。

こうした中、政府は、海外の国や都市の中で外出制限を緩和する動きが出ており、日本人が行動を制約されたり、帰国できなくなったりするおそれが低くなってきたとして、近く、「危険情報」を引き下げ、十分な注意を求める「レベル1」や、「危険情報」を出していない状態に戻す方向で検討に入りました。

外務省は、「危険情報」とは別に、感染リスクなどを考慮する「感染症危険情報」も出していて、近く、一部の国と地域を対象に「レベル3」の「渡航中止勧告」を「レベル2」の「不要不急の渡航自粛」に引き下げるなどして、海外との往来再開に向けた環境を整えることにしています。