若い世代のがん患者 経済面などで悩み「他世代より配慮必要」

若い世代のがん患者 経済面などで悩み「他世代より配慮必要」
費用負担が原因で治療を断念、体や心のつらさを医療スタッフに相談できない。こうした悩みを抱えるがん患者が、若い世代で多いことが、国立がん研究センターが行った実態調査で分かり、センターは、支援が特に若い世代に対して必要だとしています。
国立がん研究センターは、全国の166の医療機関で治療を受けたがん患者を対象に、去年、診療の体験や療養生活について聞く調査を行い、9000人近くから回答を得ました。

その結果、受けた治療に納得している人は77.3%などと治療への評価は比較的高かったのに対し、治療開始前にセカンドオピニオンについて担当医から説明があったと答えたのは34.9%などと、情報提供などの支援に課題があることがわかりました。

特に「AYA世代」と呼ばれる10代後半から30代の患者では費用負担が原因で治療を変更または断念したと答えた人が11.1%と、全体の4.9%と比べ2倍以上となったほか、医療スタッフに身体的なつらさを相談できると思う人は36.2%、心のつらさを相談できると思う人は22.0%と、それぞれ全体より10ポイント以上低くなっていました。

若い世代のがん患者は、経済面や医療者との関係で困難な状況にあると推察され、ほかの世代より人数は少ないものの配慮が必要だとしています。

がん対策情報センターの若尾文彦センター長は「AYA世代への支援が足りないのは客観的な事実で、強化する必要がある」と話しています。