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「サイゼリヤ」1年間の決算34億円の赤字 11年ぶりの赤字決算

外食チェーンの「サイゼリヤ」のことし8月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの影響で来店客が減少したことから、最終損益が34億円の赤字となり、11年ぶりの赤字決算になりました。
発表によりますと、グループ全体のことし8月までの1年間の売り上げは1268億円で、前の1年間に比べて19%減少しました。

最終損益は34億円の赤字で、2009年8月期の決算以来、11年ぶりの赤字となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で営業時間を短縮したことで、来店客数が大きく減少したことが響きました。

また来年8月までの1年間の業績予想は、売り上げは1350億円と6.4%の増加を見込んでいるものの、最終損益は36億円の赤字と、2年連続の赤字を予想しています。

「サイゼリヤ」は店内での飲食を避ける消費者が多いため、今後、デリバリーやテイクアウトにも対応した小規模な店舗を展開して業績の回復につなげたい考えです。

「サイゼリヤ」の堀埜一成社長は「コロナ前の状態に戻るには相当な時間がかかることを前提に店舗一つ一つのコストを見直し、事業を改善していきたい」と述べました。

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