中国輸出額 9月は9.9%増 4か月連続プラスも先行き慎重な見方

中国輸出額 9月は9.9%増 4か月連続プラスも先行き慎重な見方
中国の先月の輸出額は、マスクや医療機器などの輸出が伸びたことから、去年の同じ月と比べて9.9%増えて4か月連続のプラスとなりました。ただ、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続いていることから、中国当局は先行きに慎重な見方も示しています。
中国の税関当局が13日発表した先月の貿易統計によりますと、輸出と輸入を合わせた貿易総額は4425億2000万ドルで、去年の同じ月と比べて11.4%増えました。

このうち、輸出額は2397億6000万ドルと9.9%増えて、4か月連続のプラスとなりました。

マスクや医療機器の輸出が大きく伸びたほか、ノート型パソコンや家電製品の輸出も増えていて、新型コロナウイルスの感染拡大による各国の医療現場からの需要や、世界的にテレワークが進んでいることなどが背景にあるとみられます。

また、輸入額は2027億6000万ドルと13.2%増えていて、内需も回復してきていることがうかがえます。

ただ、先行きについて、中国税関総署の李魁文報道官は、記者会見で「世界的に新型コロナウイルスの感染が依然まん延していて、不確定や不安定な要素が増えていることから、貿易をめぐる環境は複雑で厳しい」と述べ、慎重な見方を示しました。