変わるファッションショー ブランドの6割オンラインだけで発表

変わるファッションショー ブランドの6割オンラインだけで発表
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日本の最新のファッションを紹介する「ファッション・ウィーク東京」が12日から始まり、新型コロナウイルスの影響でオンラインでの参加となったブランドが、それぞれのブランドメッセージを込めたショートムービーなど、斬新な演出を駆使した表現で作品を披露しました。
「ファッション・ウィーク東京」は、日本の最新のファッションを国内外に発信する場として、毎年2回開かれていますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で3月の開催が中止となり、今回も感染防止のために参加する39ブランドのうちおよそ6割が会場でのショーを行わずにオンラインだけで発表します。

初日の12日は8つのブランドが登場し、このうち、無観客の会場でショーを行い、オンラインでも配信したブランドは、回転するランウェイの上でポーズを取るモデルを複数の特殊なカメラを使ってあらゆる角度から撮影した映像をリアルタイムで配信しました。
一方、オンラインのみで発表を行ったブランドは、モノクロやスローモーションに加工した映像で素材の質感やフォルムを際立たせたり、雪が舞い散る夏の砂浜をモデルが歩く映像を使って、”季節を超える服”というテーマを表現したりするなど、オンラインならではの工夫が見られました。
主催した団体の古茂田博事務局長は「コロナ禍において試行錯誤を続けているリアルとオンラインを融合させるファッションショーは新しい表現方法としてこれからさらに進化する可能性がある」と話していました。

「ファッション・ウィーク東京」は10月17日まで開かれています。