映像や光を投影して“密”を防ぐ 各社で開発相次ぐ

映像や光を投影して“密”を防ぐ 各社で開発相次ぐ
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新型コロナウイルスの対策として、人どうしの距離を保つことが求められる中、大手電機メーカーの間では、人が多く集まる場所に映像や光を投影して密になるのを防ごうというシステムの開発が相次いでいます。
このうち、日立製作所が開発したシステムは、人の位置をセンサーで計測し、間隔を空ける目安として、足元に直径2メートルの円とその中で魚が泳ぐ映像を投影します。
人との間隔が狭まると魚が逃げる様子を投影して密になるのを防ぐ仕組みで、早期の事業化を目指しています。
また、三菱電機は、施設のゲート内の混雑状況を確かめてから入場することや、エレベーターに分散して乗ることなどを呼びかけるアニメーションを床に映し出すシステムを、ことし4月から企業向けに販売を始めました。

このほかパナソニックも、イベント会場などの混雑状況に応じて照明の色を変えて注意を促すシステムを開発しました。

いずれも映像や光を使うことで、子どもや日本語が読めない外国人にも分かりやすく感染対策を促すねらいがあり、新型コロナウイルスを受けた新たな日常に対応した開発競争が激しくなっています。