全仏オープン 車いすの部女子シングルス 上地が4回目の優勝

全仏オープン 車いすの部女子シングルス 上地が4回目の優勝
パリで開かれているテニスの四大大会、全仏オープンの車いすの部の女子シングルス決勝で、上地結衣選手が大谷桃子選手に勝って2年ぶり4回目の優勝を果たしました。
9日に行われた全仏オープン車いすテニスの部の女子シングルス決勝は四大大会の決勝で初めてとなる日本勢どうしの対戦となりました。

試合は世界ランキング2位で26歳の上地選手が立ち上がりから攻守に安定したプレーを見せて世界ランキング10位、25歳の大谷選手を圧倒し、第1セットを6ー2、第2セットを6-1で取ってセットカウント2対0のストレートで2年ぶり4回目の優勝を果たしました。

上地選手はことしの四大大会で全豪オープンに続いての優勝となります。

一方、敗れた大谷選手は、四大大会は先月の全米オープンで初出場を果たしたばかりで、2回目の四大大会となった今回の全仏オープンは準決勝で世界1位の選手を破るなど健闘が光りました。

また、上地選手は、イギリスの選手と組んで臨んだ女子ダブルスで準決勝を突破し、10日の決勝に進みました。

また、男子ダブルスで、国枝慎吾選手はアルゼンチンの選手と組んで決勝に臨みましたが、イギリスの選手のペアに敗れ、準優勝でした。

上地「簡単に優勝させるわけにはいかないという意地あった」

上地結衣選手は実力を発揮して完勝の内容で日本勢対決を制し、この大会で2年ぶり4回目の優勝を果たしました。

上地選手は「日本選手どうしの対戦で、変な緊張感はあった。大谷選手に対し、四大大会で2回目の出場で優勝させるわけにはいかない、そう簡単に取らせるわけにいかない、という意地があった。来年の東京パラリンピックに向け大谷選手ももっともっと精度やプレースタイルを磨いてくると思う。東京パラリンピックでもまた戦えたらいい」と、第一人者のプライドをのぞかせていました。

敗れた大谷桃子選手とは

大谷桃子選手は栃木県出身の25歳。

現在は佐賀県を拠点としています。

高校3年の時には健常者のテニスで全国高校総体に出場しましたが、高校卒業後、18歳の時に右足がけいれんするようになり、その後、20歳から車いすテニスを始めました。

車いすの競技歴は4年余りですが、高校時代までに培ったテニスの技術や経験を生かし特にスピンをきかせたフォアハンドショットを持ち味としています。

ここ1年で課題だった車いすを操作するチェアワークの技術で成長が見られ先月の全米オープンで四大大会初出場を果たしました。

大谷「もっと認めてもらえるよう頑張りたい」

大谷桃子選手は「コートに入ってからは落ち着いてプレーできたが、それでもスコアを離されたのは今の実力だと思う。かなり上地選手のペースになり、自分のプレーに戻せなかった。上地選手はディフェンス力が高く、さらに前に攻めていく場面を選択するタイミングも勉強になった」と話していました。

また、上地選手が表彰式で「来年のパラリンピックの決勝でも対戦できれば」と話していたことについて、「もっと認めてもらえるように頑張りたい」と話し、さらなる飛躍を誓いました。