日銀 「デジタル通貨」の実証実験 来年度の早い時期に開始へ

日銀 「デジタル通貨」の実証実験 来年度の早い時期に開始へ
電子的な法定通貨「デジタル通貨」について、日銀は、より具体的で実務的な検討を行う必要があるとして、来年度の早い時期に日銀内で第1段階の実証実験を始めることを目指すと発表しました。
中央銀行が発行する「デジタル通貨」は、紙幣や硬貨と同じように使える電子的な法定通貨で、中国などが本格的な準備を進めているとされています。

このデジタル通貨について、日銀は「現時点で発行する計画はない」としていますが、さまざまな環境変化に対応できるよう具体的な検討を行う必要があるとして、今後の取り組み方針を発表しました。

この中で、来年度の早い時期に日銀内で第1段階の実証実験を始めることを目指すとしていて、まずはシステム上の実験環境を整備し、「発行」や「流通」といったデジタル通貨の基本機能を検証することにしています。

その後、第2段階の実証実験を経て、必要があれば消費者や事業者も参加する形の「パイロット実験」を行うとしています。

デジタル通貨をめぐっては9日、日銀、ヨーロッパ中央銀行、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会など7つの中央銀行が、いかなるデジタル通貨の導入も物価や金融システムの安定を損なわないことなどを基本原則とすることで合意しました。

日銀としては、こうした中央銀行とも連携しながら、デジタル通貨の制度設計面での検討を進めることにしています。