独ベルリンに設置の少女像 当局が許可取り消し撤去求める

独ベルリンに設置の少女像 当局が許可取り消し撤去求める
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ドイツの首都ベルリンで韓国系の市民団体が慰安婦問題を象徴する少女像を公有地に設置したことについて、地元の当局は設置の許可を取り消し、撤去を求めたと発表しました。当局は理由について「国家間の歴史的な問題で一方の側に立つことは避けなければならない」と説明しています。
ベルリンでは韓国系の市民団体が中心部の住宅街の公有地に慰安婦問題を象徴する少女像を設置し、先月28日に除幕式を行いました。

この像について地元の当局は当初、市民団体からの申請に基づいて芸術作品として1年間の設置を許可しましたが、8日、この許可を取り消し、今月14日までの撤去を団体側に求めたと発表しました。

当局はその理由について「戦時下の女性への性暴力に抗議の意思を示すものとして許可したが、旧日本軍の行為だけを取り上げたものとなり、日本やベルリンでいらだちが生まれた」と説明しています。

そのうえで「国家間の歴史的な問題で、どちらか一方の側に立つことは避けなければならない」としています。

これに対し像を設置した韓国系の市民団体はNHKの取材に「像は芸術作品で、撤去は受け入れられない。法的手段も検討している」と話しています。

像の設置を受けて日本政府は撤去を求めていて、ベルリンの日本大使館は「状況を注視していくとともに、日本の立場を引き続き説明していきたい」としています。

加藤官房長官「2015年日韓合意の着実な実施を」

加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で「わが国としては、前向きな動きとして受け止めており、状況を注視していきたい。政府の考え方や取り組みをさまざまな形で国際社会に説明してきており、引き続き、努力していきたい」と述べました。

そのうえで「慰安婦問題については韓国政府に対し、最終的かつ不可逆的な解決を確認した2015年の日韓合意があるので、着実な実施を引き続き、求めていきたい」と述べました。