新型コロナ “死産が1年で20万件近く増える” WHOなど推計

新型コロナ “死産が1年で20万件近く増える” WHOなど推計
WHO=世界保健機関などは、新型コロナウイルスの対応で医療機関がひっ迫する中、死産が1年で20万件近く増えるとする推計を発表し、ウイルスの対応が続く中でも妊婦へのケアを行って死産を防ぐよう呼びかけています。
WHOとユニセフ=国連児童基金などは死産に関する世界の現状を合同で調査し、8日、発表しました。

それによりますと、妊娠28週以降の死産は推計で世界で年間200万件近くに上り、このうち84%はサハラ砂漠以南のアフリカや南アジアの途上国などで起きているとしています。

また、新型コロナウイルスの対応で医療機関がひっ迫する中、途上国を中心に死産は1年間でさらに20万件近く増えると推計しています。

WHOで死産の問題を担当するアンジュ・バネジー氏は会見で、「ウイルスへの対応で医療従事者の人手が足りず、妊婦健診にあたれなくなっている」と述べ、妊婦へのケアを行って死産を防ぐよう呼びかけています。