タイ大手銀行グループ 非接触での買い物 支払い端末公開

タイ大手銀行グループ 非接触での買い物 支払い端末公開
新型コロナウイルスの感染防止につながる技術への関心が高まるなか、タイの大手銀行グループは、利用者が画面に触れることなく、買い物や支払いができる非接触型の端末などを公開し、タイでもこうした技術の普及が進みそうです。
タイのカシコン銀行のグループ企業は、7日、バンコクで非接触型の技術を紹介するイベントを開き、実証実験中の端末などを公開しました。

このうち、飲食店と共同で開発した端末は、画面上にメニューが表示され、利用者は指を近づけるだけで画面に触れずに飲み物を注文できます。

支払いも端末に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、キャッシュレスで行えます。
また、ブルートゥースと呼ばれる通信機能を使って10メートル以内であれば、スマートフォンでお金をやりとりできる新たなシステムも紹介しました。

タイでは、新型コロナウイルスの感染が広がってからスマートフォンによる支払いや送金が2倍以上に増えるなど、キャッシュレス化が加速していて各社が利用者の獲得にしのぎを削っています。

この企業では、こうした非接触型の技術を来年には本格的に普及させ、顧客の拡大につなげたい考えです。
記者会見で、カシコン銀行のグループ企業のルゥングロット会長は、「新型コロナは、技術開発を加速する機会となった。

最終的には顧客の利便性の向上につながる」と述べました。