千葉 神社の銅板屋根盗難被害相次ぐ コロナで祭り中止も影響か

千葉 神社の銅板屋根盗難被害相次ぐ コロナで祭り中止も影響か
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千葉県北部の香取市や旭市などで神社の銅板でできた屋根が剥がされる被害がことしに入って相次いでいることが分かりました。神社の関係者は、新型コロナウイルスに伴う地域の祭りや行事が中止になったことで盗難被害を受けやすくなっているのではないかと指摘しています。
先月26日、旭市にある浅間大神で屋根が剥がされる被害がありました。屋根に使われている銅板が剥がされ、下地がむき出しになってしまいました。

また、ことし4月、香取市の熊野大神でも、屋根の銅板が剥がされる被害を受け、雨漏りを防ぐため半年間近く屋根をブルーシートで覆う対応を余儀なくされました。

熊野大神の役員の応後隆さんは「怒り心頭です。今後は被害を避けるため見回りを強化しようと思っている」と話していました。

今後、被害を防ぐ対策として、神社の周りの木を伐採し道路から敷地の中が見えるようにしたほか、街路灯や防犯カメラを設置しました。
千葉県神社庁や警察によりますと、ことしに入って千葉県北部の香取市や旭市などで神社の屋根に使われている銅板が剥がされる被害が相次ぎ、被害は合わせて9件に上っていることが分かりました。

警察は、銅版を売り払う目的の盗難事件として調べています。

地元のくず鉄業者によりますと、銅板は高いものだと1キロ当たり500円程度と、ほかの金属より高値で取り引きされているということです。

神社の屋根が剥がされる被害が相次いでいることについて、千葉県神社庁は、ことし、新型コロナウイルスの影響で地域の祭りや行事が中止になったことで神社が人目につきにくくなり、盗難被害を受けやすくなっているのではないかと指摘しています。

千葉県神社庁香取支部の飯田篤永さんは「新型コロナウイルスの影響で住民が神社に集まる機会が少なくなった。地域で連携しながら神社を守っていくことが大事だ」と話していました。