三陽商会 8月までの半年間の決算 最終損益66億円の赤字

三陽商会 8月までの半年間の決算 最終損益66億円の赤字
アパレル大手「三陽商会」のことし8月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの影響でデパートの休業が相次いだことなどから、最終損益が66億円の赤字となりました。1年間の決算も5期連続の赤字を見込み、厳しい状況となっています。
三陽商会が6日発表したことし3月から8月までの半年間の決算は、売り上げが153億円、最終的な損益は66億円の赤字となりました。

決算期を変更しているため去年の同じ期間の業績は開示していませんが、比較対象として示した去年1月から6月までの半年間の最終的な損益は6億円の赤字で、赤字幅は大きくなっています。

これは新型コロナウイルスの影響で、運営する店舗が入るデパートなどが相次いで休業したことや消費の低迷で、売り上げが大きく落ち込んだことが主な要因です。

会社では、採算が悪化している160の店舗を閉鎖したり、不動産を売却したりして立て直しを進める方針ですが、あわせて発表した来年2月までの1年間の業績見通しでは、最終的な損益が35億円の赤字と、5期連続の最終赤字を見込み、厳しい状況となっています。

大江伸治社長は会見で「計画どおりに黒字化を目指し、利益が出ない店舗はさらなる撤退も検討していく」と述べました。

アパレル業界では、TSIホールディングスも中間決算で144億円の最終赤字となり、感染拡大の影響が大きな打撃となっています。