Go Toイート この使い方ってありなの?

Go Toイート この使い方ってありなの?
「Go Toイート」使いましたか?今月から始まった、外食需要を喚起して飲食店などを支援する制度です。ちょっと奮発して家族で外食なんて人も多いと思いますが、意外な使い方をしている人があらわれSNS上で話題になっています。いったい、何が起きてるの?(ネットワーク報道部記者 林田健太 國仲真一郎)

※10月7日に更新しました。

利用額以上のポイントその仕組みとは…

「Go Toイート」は、
1 オンライン予約によるポイント付与と
2 プレミアム付き食事券の2つの事業があります。

このうち1は、利用金額にかかわらず1人当たり昼食は500円分、夕食は1000円分のポイントが後日、付与されます。

話題となっているのは、例えば夕食を数百円に抑えて1000円分のポイントを受け取り、その差額分をコツコツためるという利用方法です。元手をあまりかけることなくポイントを増やせるとして、ツイッターで「錬金術」や「制度のバグ(欠陥)」などと指摘され、さまざまな反応が投稿されています。
ツイッターより
「二次会ワンドリンク一本勝負とかで普通に使えるじゃん!」

「最終的には飲食店に還元されるわけで、結果的にGoToイートの趣旨にはかなってるんじゃないか」

「仕組みのバグは巡りめぐって国民全員の負担になるよね」

「ポイントほしいだけで店にロクに金落とさず、それでいて席専有されたら、店にとって迷惑なのでは?」

ありがたい制度だけど

1000円未満の1品を注文して、ポイントを手に入れるという利用方法について、店側はどう感じているのでしょうか。SNSで体験談の投稿が相次いだ焼き鳥居酒屋チェーンの担当者は困惑しています。
焼き鳥居酒屋チェーン 担当者
「こうしたケースの報告はすでに複数、上がっています。『Go Toイート』には期待もしていますし、たくさんのお客さんに来てもらっているので、全体としてはありがたいのですが」
担当者によると予約で来店した客には2時間の制限を設けて楽しんでもらうことにしています。
逆に言えば例え注文が極端に少なくとも2時間はとどまることができるため、店側が期待するほどの利益を得られなくなってしまうということです。
焼き鳥居酒屋チェーン 担当者
「例えば1品で2時間、席を使い続けるとそのあいだはほかのお客様が利用できず、回転率にも影響してしまいます。ポイントをためる目的で来店されているかどうかはわかりませんが、正直、困っています」
さらにオンラインでの予約の際にはサイトに手数料を支払わなければならず、少額での利用は店側にとって頭の痛い問題だといいます。

農水省 当初から想定 一定の効果ある

利用金額よりも多く付与されるポイントを目的とした飲食について、農林水産省はこうした使われ方をする可能性があることを当初から想定していたといいます。

分かっていながら、利用金額に応じてポイントを決めるのではなく、どうして一律で付与する仕組みにしたんでしょうか。担当者に聞きました。
農林水産省の担当者
「ポイントは飲食店で使うことになるので外食産業の需要喚起という制度の目的からはそれない。居酒屋に入って飲み物も飲まずに帰ってしまう人は普通はいないでしょう」
つまり客側がどんな使い方をしようとも飲食店に繰り返し足を運ぶことで、経済を回す一定の効果はあるという考えです。

「制度の使い方は店が決めて」

そのうえで、制度をどう使うか決めるのはそれぞれの店の判断だといいます。
農林水産省の担当者
「単価を確保したいのならコースを注文しないといけないとか、客の少ない夕方の早い時間帯なら制度を使ってもよいとか、店側が経営方針に合わせて自由に決めてほしい。行政側が決めてしまうと、使い勝手が悪くなってしまう」
「Go Toトラベル」のように利用金額に応じて代金を差し引く方法を選択しなかったことについて聞くと、予約サイトのシステム上の問題で難しいと説明しました。
農林水産省の担当者
「予約サイト側では客が店で実際にいくら使ったかわからず金額に応じたポイントを付与するやり方はできない」

店側は利用対象を1000円以上に変更

ポイント目的の客が訪れたとネットで話題となった先ほどの焼き鳥居酒屋チェーンでは、取材をした5日の時点で「なんと言っていいのかわかりませんが…、配慮していただければありがたいです」と述べていました。最低利用料金などは設けてなく、今後、検討するとしていました。

そして、7日になって「Go Toイート」を使う際の利用の方法を変更するとホームページで発表しました。
今後は1人当たり1600円以上のコースでの予約に限るとし、1000円未満の利用ではポイントを受け取ることはできなくなります。準備が整った店舗から順次、対応をとると説明しています。
焼き鳥居酒屋チェーン担当者
「ご迷惑をおかけするが、今回の変更にご理解いただきたい」

政府「問題は承知している」

また、政府も7日、食事代を抑えて受け取るポイントとの差額分をためる利用方法について、対応を検討していることを明らかにしました。
加藤官房長官
「事業を担う農林水産省で、そうした使い方が国民の公平感から見てどうなのか、それに反することがないように 必要な対応を検討している」
ネットの中で錬金術や制度のバグとまで指摘された「Go Toイート」。感染対策を十分取って大きな打撃を受けた飲食店への支援につながってほしいです。