オンラインで取材に応じた久保選手は、「この1年間は世界のトップリーグの1つで格上の選手たちとも戦って実績を積んできたと思っているし、それは確かな自信となって自分の中にある。以前より、もう1段階上の選手として代表に入れてると思う」と自信を示しました。

そのうえで、「チームにとって1番の貢献となる得点を常に視野に入れてプレーしたい。自分が思っていたより早くサッカーの活動を再開することができた。プレーで恩返ししたいし、サッカーのすばらしさを見せたい」と意気込みを話しました。

キャプテンで、ディフェンダーの吉田麻也選手はことし初となる強化試合に向けて、「前回の招集から時間があき、活動できる期間も短いので難しい環境だが、ピッチ内外でのコミュニケーションも含めて濃度の高い時間にしてチームの底上げをはかりたい。若い選手も多いので、ベテランとして自分が経験してきたことをプレーと結果で示しどんどん吸収してもらいたい」と話しました。

そのうえで「やっと日本代表として活動できることが心の底からうれしいが、団体競技の日本代表の活動としては今回が最初になると思うので、責任は大きいと思う。試合を成功させてスポーツの本来の姿を取り戻せるようにやるべきことに集中したい」と意気込みを述べました。

ベルギー1部、セルクルブリュージュでプレーするディフェンダーの植田直通選手は「自分と同じセンターバックのポジションの若い選手も海外で活躍していて危機感を持っている。そこにも負けない力を出さなければいけない。自分自身をもっと高めて代表を強くしたい」と意気込みを語りました。

そのうえで、強化試合の2試合がいずれもアフリカ勢との対戦になることを踏まえ「ベルギーのリーグでもアフリカの選手と対戦して一瞬のスピードなど日本人にないものを持っている選手が多いと思った。常にいい準備をして一瞬の隙も見せずに負けないようにしたい」と話していました。

ベルギー1部リーグのゲンクでプレーするミッドフィルダーの伊東純也選手は「アフリカの選手は身体能力が高いのでパスでうまく揺さぶり、1対1の場面でも負けないようにしたい。コロナの影響で人が集まることが難しい中、こういう機会を得られたのは日本代表にとっても個人にとってもうれしいのでこの期間を大事にしたい」と話していました。

日本サッカー協会では新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、現地のオランダでさまざまな対策を講じています。

外部と接触を避けるため、利用するホテルには日本代表の選手やスタッフしか宿泊しておらず、選手たちも食事やミーティングなど必要不可欠な場合を除いて自分の部屋から出ないということです。

また、食事はビュッフェ方式ですが取り分ける際にはマスクを着用し、食べ物を取る前には手と指の消毒を徹底しているということです。

さらに、食べる際には以前は10人ほどで円卓を囲んで座っていましたが、今回は飛まつによる感染を防ぐため、同じ方向を向いてテーブルの席に座って食べているということです。

また、これまでの合宿などで選手がコーヒーを飲んだりしながらコミュニケーションを取るために用意していた共用の部屋については今回は感染のリスクを考慮し、設けていないということです。