プロ野球とJリーグ 観客上限引き上げた場合の感染対策など議論

プロ野球とJリーグ 観客上限引き上げた場合の感染対策など議論
プロ野球とサッカーJリーグによる新型コロナウイルスの対策連絡会議が開かれ、観客数の上限を今後さらに引き上げた場合の感染リスクや対策について専門家と意見を交わしました。
プロ野球とJリーグは、先月から政府の方針に従って観客数の上限を会場の収容人数の50%に引き上げて試合を開催しています。

5日の対策連絡会議では、特定の場所に一定期間、大勢の人が集まる「マスギャザリング」と感染リスクを研究している専門家なども新たに加え、観客数の上限を引き上げた場合を想定した今後の対策について意見を交わしました。

会議の後の会見で、東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「満員になった時もある程度、複合的に対策をやっていくとかなりリスクが下がるという話だった」と新たに加わった専門家の見解を紹介しました。

そして「来年から50%を超えていくかはまだ慎重な対応が必要だが、観客がマスクをしっかり着けて、大声を出さないということができるなら、50%を超えてチャレンジしていくことも必要ではないか」と話しました。

一方で、一部の観客が大声を出すなどルールを守らない行為が見られていることについて、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「数名退場をお願いしているケースもある」と明かし、Jリーグの村井満チェアマンも「啓発努力を重ね、ルールを守れない人には退場をお願いすることを含めた施策を行っていく。周りに迷惑を掛ける行為に関しては厳重に対応したいと申し合わせた」と話していました。