トランプ大統領 容体の最新情報は【4日正午・記者解説】

トランプ大統領 容体の最新情報は【4日正午・記者解説】
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新型コロナウイルスに感染して入院しているアメリカのトランプ大統領は、ツイッターにビデオメッセージを投稿し、今後数日間が、本格的な容体の改善に向かうのか、正念場になるとの考えを示しました。容体の最新情報を記者が解説します。
※動画はデータ放送ではご覧になれません。

容体に関する最新の情報は?

記者
さきほど、主治医の最新の報告書が発表されました。この中で主治医は「大統領は引き続き体調がよい状態で、陽性と診断された時に比べて大きく改善が見られる。部屋の中で問題なく活動できている。発熱はなく、酸素の吸入も必要ない状態だ」としています。

新型コロナウイルスの症状を判断する1つの指標となる血液中の酸素濃度も96%から98%と問題のない数値だということです。

その上で「まだ困難からは抜け出せていない。慎重ではあるが、楽観している」としてあすも引き続き大統領の健康状態を注意深く見守るとしています。

ビデオメッセージを出した狙いは?

記者
大統領の容体をめぐりさまざまな情報が飛び交うなか、国のトップとして国民の動揺を抑えたいというのが本音だと思います。

当然、選挙を見据えて健在ぶりを示したいということもあるかもしれませんがそれ以上に、アメリカの国家元首である大統領の健康状態は国の安全保障に直結するもので世界中の目が注がれています。

大統領が情報伝達の手段として重視してきたツイッターへの書き込みも減っていて、さまざまな臆測が飛び交うなか、みずから、容体を説明することが必要だと判断したと見られます。

映像でははっきりした口調で「具合は良くなっている」と繰り返していて動揺を抑えるという一定の効果はありそうです。

ただ、トランプ大統領がみずから述べているように今後、数日間が快方に向かうかどうかのヤマであるという状態には変わりはなく、ここワシントンでは大統領の容体をめぐり緊張した状況が続いています。