トランプ大統領の感染経路は?記者会見で集団感染の可能性も

トランプ大統領の感染経路は?記者会見で集団感染の可能性も
アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染した時期や場所を巡って、アメリカの一部のメディアはトランプ大統領が先月、ホワイトハウスで開いた、連邦最高裁判事を指名する記者会見の出席者に陽性が相次いで確認されていると報じました。
これは、アメリカの新聞「ワシントン・ポスト」と「ニューヨーク・タイムズ」が3日、報じたものです。

それによりますと、トランプ大統領以外に陽性が確認された9人のうち、共和党の上院議員2人やノートルダム大学の学長など6人はいずれも先月26日にトランプ大統領がホワイトハウスで開いた連邦最高裁判事の指名を発表した記者会見に参加していたと指摘し、この会見で集団感染が起きた可能性があると伝えています。

また、一部のメディアは、陽性が確認されたクリスティー前ニュージャージー州知事は、大統領候補によるテレビ討論会の準備にも関わっていたと伝えるなど大統領の感染時期や経路に関心が集まっています。

一方、ホワイトハウスのメドウズ大統領首席補佐官は2日、大統領顧問を務める側近ヒックス氏の陽性を確認した時期について、10月1日の午後の早い時期と記者団に発表しました。

このため、ホワイトハウスの幹部たちがトランプ大統領の側近の感染を把握したあとも、トランプ大統領が選挙活動を続けていた可能性があることがわかり、今後、批判が高まることも予想されます。

周辺で9人感染 うち6人が会見出席

トランプ大統領の周辺でこれまでに、検査の結果陽性が確認されているのは以下の9人です。

▽メラニア夫人
▽大統領の顧問を務める最側近のヒックス氏
▽コンウェイ前大統領顧問
▽再選に向けた選挙対策本部のステピエン本部長
▽共和党全国委員会のマクダニエル委員長
▽トランプ大統領の討論会の準備を担当するクリスティー前ニュージャージー州知事
▽共和党のリー上院議員
▽ティリス上院議員
▽ノートルダム大学のジェンキンズ学長

このうち、ヒックス氏とステピエン本部長それにマクダニエル委員長の3人を除く6人は、トランプ大統領がホワイトハウスで開いた、連邦最高裁の判事を指名する記者会見に出席していたということです。

一方、ペンス副大統領は3日、前日に続いて検査した結果、陰性だったと発表したほか、大統領選挙で政権奪還を目指す民主党のバイデン前副大統領も、2日、2回の検査の結果、陰性だったと発表しています。