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アプリで事前に体調確認 イベントでのコロナ感染リスク低減へ

新型コロナウイルスの感染拡大によるイベントの開催制限が緩和されるなか、コンサートなどのチケットを購入した人がスマホのアプリを使って事前に体調の変化を記録し、感染の可能性が低い人だけが入場できるようにして、感染拡大のリスクを抑えようという取り組みを東京のベンチャー企業が進めています。
この取り組みは、医療関係のITベンチャーの「アルム」と、電子チケットのシステムを開発する「ボードウォーク」の2社が進めています。

電子チケットの購入者に対して、イベントの10日前からスマホのカメラで自分の顔を毎日撮影してもらい、肌の色の変化を測定することで「血中酸素飽和濃度」を計測します。
毎日計測する体温などと合わせてアプリに保存され、医師がこれらのデータを確認します。その結果、感染の可能性が低いと判断された人だけが入場できる仕組みです。

また、電子チケットで購入者の連絡先と座席の情報をひも付けることで、感染者がいた場合も濃厚接触者を追跡できるとしています。

現在実証実験が行われ、両社は来年以降の実用化を目指しています。
アルムの坂野哲平CEOは「無症状の感染者も多い中、事前に測定することで感染拡大を食い止められる。将来は観光業などに貢献していきたい」と話しています。

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