インフルエンザ流行の兆しみられずも注意を 国立感染症研究所

インフルエンザ流行の兆しみられずも注意を 国立感染症研究所
新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されるインフルエンザについて、先月27日までの1週間の感染状況のデータが発表されました。流行の兆しはみられていませんが、国立感染症研究所は今後の流行状況に注意して、早めにワクチンを接種するよう呼びかけています。
厚生労働省などによりますと先月27日までの1週間に、全国およそ5000か所の医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は、全国で合わせて7人でした。

インフルエンザは1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていますが、今の時点では0.0014人と大きく下回っています。

国立感染症研究所によりますとインフルエンザの全国的な流行が始まるのは例年、11月から12月頃で、年によって時期は異なるということです。

分析を行っている国立感染症研究所の砂川富正室長は、「インフルエンザはまだ流行の兆しはみられないが、今後、急増する可能性もあり、注意が必要だ。流行に備えて、早めにワクチンを接種してほしい」と話していました。