虐待経験した人たちが当時の気持ちなどアートで表現 名古屋

虐待経験した人たちが当時の気持ちなどアートで表現 名古屋
親などからの虐待を経験した人たちが、当時の様子や気持ちをアート作品にして表現した企画展が、名古屋市の美術館で行われています。
愛知芸術文化センターで行われている企画展には、親などからの虐待を生き抜いた当事者たちが自分の経験を、絵や写真などアートとして表現した作品、およそ30点が展示されています。

このうち「KT」さんの作品は、心臓に見立てた真っ赤なハートに包丁が刺さった様子が描かれ、親の暴力や暴言によって傷つけられた心が表現されています。
また、「つき」さんの作品には、母親の再婚後、ほかのきょうだいが楽しそうにしている中、新しい生活を受け入れられなかった作者が孤立して泣いている姿が描かれています。

それぞれの作品には作者自身のメッセージが添えられていて、過去に虐待によって傷つけられ、心や体が壊された様子を描いた作品には、「周りの助けを受けることによって、穏やかな波のように和らいでいます」と今の気持ちが書かれています。
企画展を運営する浅色ミドリさんは「このアート展は、作品を作って応募することで一歩を踏み出してもらうことを目的としています。家でくすぶっていたけど、何か始めてみようかなというきっかけになっても、ありがたいなと思っています。見る人には虐待が身近にあることを感じてもらいたい」と話していました。

この企画展は今月4日まで愛知芸術文化センターで行われています。