タイ「行わないと天罰」 伝統の水牛レース 感染防止徹底し開催

タイ「行わないと天罰」 伝統の水牛レース 感染防止徹底し開催
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タイでは、140年以上続く伝統の水牛レースが、新型コロナウイルスの感染拡大で開催が危ぶまれていましたが、レースを行わないと天罰が下るという地元の言い伝えがあることから、感染防止対策を徹底して開催されました。
水牛レースは、農作業を担う水牛に感謝するために140年以上前に始まったとされる伝統行事で、首都バンコクの南東60キロ余りのチョンブリ県の会場に、1日、500頭以上の水牛が集まりました。

水牛は数頭ごとにコースに入り、地元の農家の若者らを背中に乗せて、100メートルほどの距離を駆け抜け、観客をわかせていました。
会場の入り口では、観客の体温を測定したり、マスクや消毒液を配ったりする感染防止対策がとられ、1000人を超える観客が、水牛の迫力ある走りに歓声をあげていました。

このレースをめぐっては、実施されないと天罰が下るという言い伝えがあり、レースに参加した男性は「地元で災いが起きると心配していたので、レースができてよかった」と話していました。

このレースには、毎年、大勢の外国人観光客も訪れますが、ことしは、感染防止対策の一環として外国人の入国が厳しく制限されているため、地元の人たちなどが会場を盛り上げていました。