ニューヨーク 飲食店の店内営業ようやく再開 客席数制限も

ニューヨーク 飲食店の店内営業ようやく再開 客席数制限も
新型コロナウイルスの感染拡大がアメリカでもっとも深刻だったニューヨーク市では、先月30日、飲食店の店内での営業がようやく始まりました。再開にあたっては客席数をふだんの4分の1に制限することなどが求められています。
このうち、ニューヨーク中心部マンハッタンにある老舗の日本食レストランは、ランチを楽しもうと早速大勢の客でにぎわっていました。

再開にあたっては、
▽通常の客席数の4分の1に制限して営業することや、
▽店の入り口での体温チェック、
▽それに感染が確認された場合に備えて1グループにつき代表者1人の連絡先の記録が求められています。

ニューヨーク市では、飲食店の店内での営業は当初、7月にも始まる予定でしたが、南部や西部の州で感染が再び拡大したのを受け、2か月以上にわたって先延ばしされていました。

この日本食レストランでは、7月に合わせて店内を改装するなど準備をしていたということで、ようやく店内での営業が再開できたことにほっとした様子でした。

ニューヨークの行政当局は今後、順次人数制限の規制を緩和していく考えですが、規制が長引いたことですでに多くの飲食店が廃業に追い込まれているうえ、今後の規制緩和の前提となる感染拡大の抑え込みはここに来て感染者が再び増える傾向にあることから、先行きが不透明になっています。

日本食レストラン副社長「やっとスタートラインに立てた」

ニューヨークで50年以上営業しているレストラン日本の副社長の馬越恭弘さんは「とても長い半年でした。やっとスタートラインに立てたという気持ちです。これから冬を迎え、外での営業が難しくなり、店内に入れる人数も制限されている中でどう経営を維持していくか。ここが正念場です」と話していました。

会社の同僚と食事に来た男性は「感染対策がしっかりと取られているので何も心配はありません。外とは違って食事と会話をゆっくりと楽しむことができ、うれしいです」と話していました。