アメリカ大統領選TV討論会から一夜明け 両候補 互いを強く非難

アメリカ大統領選TV討論会から一夜明け 両候補 互いを強く非難
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アメリカ大統領選挙を前に初めて行われたテレビ討論会は、トランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領が激しく非難しあう異例の展開になりました。両候補は一夜明けた30日も互いを強く非難していて、1か月後に迫る投票日に向けて論戦がさらに激しさを増していくことになりそうです。
アメリカ大統領選挙に向けた初めてのテレビ討論会は29日、中西部オハイオ州で行われ、トランプ大統領がバイデン前副大統領の発言を何度も遮って一方的に持論を展開し、バイデン氏も激しく言い返す異例の展開になりました。

また、AP通信は「最も醜い討論だった」と報じるなど、アメリカの主要メディアは批判的に伝えたほか、討論会を主催した団体は一夜明けた30日、声明を発表し、秩序のある議論ができるよう討論会の進め方を検討し、近く新たな措置を表明するとしています。

一方、トランプ大統領は30日、記者団に対し「すばらしい討論会だったがバイデン氏は法と秩序について話すのを拒んだ。左派の支持を失うからだ」などと述べて、改めてバイデン氏を批判しました。

これに対してバイデン氏は、討論会が行われたオハイオ州で演説し「彼は私たちのことを無視しているだけではなく、見下している」と述べ、討論会を通じて新型コロナウイルスへの対応などトランプ大統領の問題がさらに鮮明になったと主張しました。

そのうえで「彼は忘れられたアメリカ国民のために戦うと約束したが、その約束を破った」と述べ、政権交代の必要性を改めて訴えました。

トランプ大統領とバイデン氏は30日、それぞれ激戦州に入って選挙活動を本格化させていて、1か月後に迫る投票日に向けて両候補の論戦がさらに激しさを増していくことになりそうです。

米メディア “海外でも混乱ぶりが注目され話題に”

アメリカ大統領選挙の候補者による初のテレビ討論会から一夜明け、アメリカのメディアは今回の討論会が海外でもその混乱ぶりが注目され話題になっていると報道しています。

このうち、有力紙の「ワシントン・ポスト」はNHKでは3人の同時通訳者がそれぞれの発言を通訳したことを紹介し、同時に6人分の声が放送で入り交じる場面があり、丁々発止のやり取りは通訳者泣かせだったと伝えています。

そして、ツイッター上に「全然討論になっていない。殴り合いを聞いているみたい」などと書かれた日本語の書き込みを紹介し、日本でも討論会の混乱が注目されたと報じています。

さらに「ワシントン・ポスト」は、北欧スウェーデンの新聞で「世界の超大国のリーダーを決める討論会だったということが信じられない」と書かれた論説記事を紹介したうえで「両候補による乱闘はアメリカのちょう落と混乱を各国に印象づける内容だった」と伝えています。

また「ニューヨーク・タイムズ」は中国共産党系のメディア「環球時報」の編集者が「アメリカの政治体制の優位性の喪失の反映だ」とツイッターに書き込み、ほくそ笑んでいると伝え、海外の国々がアメリカの国際的な地位の低下を指摘しているという記事を掲載しました。