8月国内宿泊者数 前年比58%減 新型コロナ 観光業への影響続く

8月国内宿泊者数 前年比58%減 新型コロナ 観光業への影響続く
8月、国内のホテルや旅館などを利用した宿泊者数は、去年の8月に比べて58%減少しました。7月とほぼ同じ減少幅となり、新型コロナウイルスの観光業への深刻な影響が続いています。
観光庁の発表によりますと、8月、ホテルや旅館などを利用した宿泊者の速報値は、延べ2628万人で去年の同じ月に比べて58.4%減りました。

政府の観光需要の喚起策、「Go Toトラベル」が7月下旬から始まりましたが、8月は再び感染者数が増加し、各地でお盆の時期の帰省を控えるよう呼びかける動きが広がりました。

このため、8月も7月とほぼ同じ減少幅となり、観光業への深刻な影響が続いています。

また、外国人の宿泊者は、延べ23万人で去年の8月と比べて97.6%減少し、記録的な落ち込みが続いています。

一方、8月のホテルや旅館などの客室稼働率は32.1%で7月と比べて2.5ポイント上昇しましたが、依然として低い水準となっています。

観光庁は「去年の8月は、お盆の時期の日並びがよく宿泊者数が過去最多だったことを考慮すれば、GoToトラベルが一定程度、需要を下支えした効果があったと見られる。今後の推移を注視したい」としています。