SDGs 世界の課題に取り組む!

SDGs 世界の課題に取り組む!
毎年9月に行われる国連総会。ことしは、新型コロナウイルスの感染対策として、首脳の演説は、事前に収録したビデオを流す形で行われました。今回は、国連に関する入試問題です。

国連がめざす2030年の目標

問題
国連は2030年までに達成するべき17の目標をかかげています。これらの目標や、それを達成するための取り組みをあらわすものを下の(1)~(4)から選びなさい。

(1)SDGs
(2)BRICs
(3)IoT
(4)LGBTQ

(同志社中学校 2020年)
答えは(1)SDGsです。
「SDGs」、何の略かわかりますか?
英語でサステイナブル・ディベロップメント・ゴールズ。それぞれの頭文字をとったものです。直訳すると、「持続可能な」、「開発」、「目標」。
「開発目標」とは、経済発展したよりよい世界を目標にするということです。
それを「持続可能な」スタイルをとりながらやる、つまり、地球環境や、社会的に弱い立場の人たちの権利なども守りながら、実現しようということなんです。

多角的に取り組むべき課題

そのために17の目標が定められています。
「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」のほかに、「ジェンダー平等を実現しよう」と非常に幅広く、いろいろな目標があります。
実はこれが重要なポイントです。そこには、ひとつの目標だけを目指しても本当によい世界にはならない、という意味が込められています。
例えば、経済成長を実現しても地球環境への配慮、気候変動対策などをとらなければ意味がないよね、ということなんです。

「SDGs」は最近、入試問題によく出されます。理由には、新たな時代を担う子どもたちにSDGsの視点を通じて、ものごとを多角的に考え、課題の解決に取り組める人材になってほしいという学校や企業などの考えがあります。

実践SDGs 海のごみ問題

自分たちにとって身近な問題をSDGsの観点から取り組む学校の例を見てみましょう。
岡山市の山陽学園中学校・高等学校の地歴部の皆さんは、月に1度、海岸のごみを集めたり海底からごみを引き上げたりして、ごみの調査を行っています。
こうした活動は、SDGsでは「海の豊かさを守ろう」という目標にあてはまります。
参加した感想を聞きました。
中学生
「やっているときは楽しいですけど、しばらくするとごみが元どおりにいっぱいになっていて、それがちょっと悲しいです」
回収をいくら続けても、海のごみがなくなることはありません。生徒たちは販売された場所などの表示を見て、出どころを調べています。中には、海に面していない内陸部の地名が読み取れるものもありました。
生徒の皆さんは調査を通じて、海の豊かさを守るにはごみを出す側の責任、SDGsの中では「つくる責任つかう責任」という目標を考える必要があると気付きました。
地歴部では調査の結果をスーパーなどで展示するようになりました。
「つかう責任」は海沿いに住む人だけにあるのではないと知ってもらうためです。
田中さん
「自分は内陸に住んでいるから海のごみは関係ないでしょ、という方も多くて。でももしかしたらポイ捨てとかから川に流れて海ごみになっているかもしれない、と話をしたら、自分も無意識のうちに海ごみを出していたかもしれない、と気付いてくれます」
赤木さん
「私たちが回収するだけではごみの量は全然減らないので、社会人になった人にも今の問題に気付いてもらえるような機会を提供できているのではないかと思います」

今を変えることで未来を変える

顧問の井上貴司先生は、SDGsの視点を活動に取り入れたことで、生徒たちが海のごみを減らすために何をしたらよいのか自分で考えるようになったといいます。
井上先生
「SDGsを生徒たちなりにいろいろ理解していく中で、回収活動をするというのは今あるごみを回収し、啓発活動をするということは未来に発生するごみを減らすことになると思います。今を変えることで未来を変える、そういう意識を持っていろいろな活動に取り組んでもらいたいです」
ところで、地歴部の皆さんの同世代には、地球温暖化防止を訴える、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんがいます。
トゥーンベリさんの発言を皆さんはどう受け止めているのでしょうか。
田中さん
「あんなに大勢の人の前で力強い発言ができるというのは、同年代の私から見てすごく感銘を受けました。私たちはまだ子どもだし、大人ほどできることって少ないと思うけど、私たちでも世界を動かせる力ってあるんだなとすごく感じました」
SDGsは、リサイクルや途上国への技術的な支援という形で企業でも取り組みを強めています。私たちも生活を見直し、できることから一人一人が取り組んでいく、そうした時代になってきているんですね。
「週刊まるわかりニュース」(土曜日午前9時放送)の「ミガケ、好奇心!」では、毎週、入学試験で出された時事問題などを題材にニュースを掘り下げます。
「なぜ?」、実は知りたい「そもそも」を、鎌倉キャスターと考えていきましょう!。

コーナーのホームページでは、4月放送の第1回からすべての回のおさらいもできます。下のリンクからぜひご覧ください!。