児童虐待対応件数 過去最多のペース コロナで潜在化の可能性も

児童虐待対応件数 過去最多のペース コロナで潜在化の可能性も
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子どもが親などから虐待を受けたとして、児童相談所が対応した件数は、ことし1月からの半年間で9万8000件余りに上り、過去最多のペースとなっていることが、厚生労働省のまとめでわかりました。
一方で、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されていた5月は、去年より減少していて、専門家は「学校などからの情報提供が減り、潜在化した可能性がある」と指摘しています。
厚生労働省のまとめによりますと、ことし1月から6月までに子どもが親などから虐待を受けたとして児童相談所が対応した件数は、全国で9万8814件に上りました。

虐待の対応件数は年々増加していて、ことしの上半期も去年の同じ時期を8948件、率にして10%上回り、過去最多のペースとなっています。

月別にみますと、
▽1月は1万4799件(去年同月比+21%)
▽2月は1万5004件(+11%)
▽3月は2万3601件(+18%)と、
いずれも去年の同じ月より大幅に増加しました。

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されていた
▽4月は1万4475件で、去年の同じ月より4%増えましたが、
▽5月は1万3462件で、4%減少しました。
一方で、解除されたあとの
▽6月は1万7473件で、去年より8%増加しました。
行政の虐待対応に詳しい日本大学の鈴木秀洋教授は、「新型コロナウイルスの影響で学校や保育所が休校などとなったり、乳児がいる家庭を訪問する自治体の事業の中止や延期が相次いだりしたため、児童相談所などへの情報提供が減少し、虐待が潜在化した可能性がある。周囲から虐待がわからない状態が続くと命に関わるおそれもあるため、オンラインでの面談や、短い時間でも直接会う機会を増やすなど、対応を考えなければならない」と指摘しています。