東京都 新型コロナ 1人が死亡 新たに194人感染確認

東京都 新型コロナ 1人が死亡 新たに194人感染確認
東京都は30日、都内で新たに194人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。7日間の平均では183.6人となり、今月のなかでは2番目に多くなりました。また、都は感染が確認された90代の女性1人が死亡したことを明らかにしました。
東京都は30日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて194人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が100人を超えるのは2日連続です。

都のモニタリング項目のひとつとなっている7日間の平均では183.6人となり、今月のなかでは2番目に多くなりました。

年代別では、
▽10歳未満が7人、
▽10代が10人、
▽20代が46人、
▽30代が44人、
▽40代が32人、
▽50代が21人、
▽60代が11人、
▽70代が12人、
▽80代が9人、
▽90代が2人です。

194人のうち、
▽およそ51%にあたる99人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ49%の95人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者のうち、
▽家庭内の感染が23人と最も多く、
▽施設内が17人、
▽会食が14人、
▽職場内が11人、
▽夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者が2人などとなっています。

施設内では練馬区の順天堂大学医学部附属練馬病院で医師や看護師など合わせて10人の感染が確認されました。病院は30日までに医師や看護師、患者など合わせて40人の感染が確認されたと発表していて、今後、都に報告されるこの病院の関係者がさらに増えるとみられます。

また、青梅市の青梅市立総合病院で看護師1人の感染が確認され、都に報告されているこの病院での感染確認は58人になりました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて2万5738人になりました。

一方、都の基準で集計した30日時点の重症の患者は29日より2人減って21人でした。

年代別にみると、
▽50代が8人、
▽60代が5人、
▽70代が4人、
▽80代が3人、
▽40代が1人です。

また、都は感染が確認された90代の女性1人が死亡したことを明らかにしました。これで都内で死亡した人は合わせて408人になりました。

小池知事「人の流れ増えていることも関係か」

都内で新たに194人の感染が確認されたことについて、小池知事は記者団に対し「人の流れが増えていることも関係しているのではないか」と述べました。

一方、都の基準で集計した30日時点の重症の患者が29日より2人減って21人だったことについては「医療関係者の努力もあって感染の広がりはあっても重症者が増えていない。協力いただいている部分だと思う」と述べました。

新たな感染確認 1週間平均でみると

東京都内で新型コロナウイルスの感染が新たに確認された人を1週間の平均でみた数値は、9月の中では1日の196.7人が最も多い値です。

30日までの1週間平均の183.6人は、9月では2番目に多い値になりました。

1週間平均は9月上旬は減少が続き、7日と8日に147.4人にまで下がりましたが、中旬にかけて増加に転じ、16日には181.3人となりました。その後、下旬にかけて140人台まで減少しましたが、30日までの2日間で200人前後の新たな感染が確認されたことから再び180人を超えました。

一方、都の基準で集計した重症の患者は、8月23日の39人をピークに、9月8日の21人までは減少傾向が続きましたが、その後は増減を繰り返しています。22日と25日には30人に上りましたが、30日時点は21人です。

入院中の人は1165人 重症の患者は21人

東京都によりますと、都内で30日までに感染が確認された2万5738人のうち、
▽入院中の人は29日より6人増えて1165人となっています。

▽このうち都の基準で集計した重症の患者は29日より2人減って21人です。

都は、30日の時点で重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、
▽自宅で療養している人は29日より2人減って427人です。
▽都が開設・運用している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は29日より8人増えて257人です。

このほか、
▽医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は29日より13人減って334人です。

一方、
▽すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は2万3147人となっています。

東京都医師会 副会長「4連休影響か」

都内の感染の確認が30日までの7日間の平均で183.6人と9月のなかで2番目に多くなったことについて、東京都医師会の猪口正孝副会長は、「感染者が多くなっている今の状況が、4連休中に病院に行けなかった人が、連休明けに病院に行って検査を受けたことが影響しているのか、それとも連休に外出した影響が出始めているのか、現時点ではまだ分からず、様子を見る必要がある。十分警戒しないといけない状況には変わりない」と話していました。

また、1日から「GoToトラベル」に東京発着の旅行が加わることについては、「感染者数が増える要素ではあるが、感染しやすい行動を控えてしっかり感染対策をすれば拡大しないと思うので、より一層気をつけてほしい」と話していました。