金魚ねぷたにりんご風呂… 香港のホテルに「青森の部屋」

金魚ねぷたにりんご風呂… 香港のホテルに「青森の部屋」
新型コロナウイルスの影響で日本への渡航制限が続く香港で、泊まりながら青森県の魅力に触れてもらおうと、ホテルの1室に「青森の部屋」が設けられ、宿泊客が「りんご風呂」などを楽しみました。
この催しは、新型コロナウイルスの影響で海外旅行に行くのが難しい香港の市民に旅行気分を味わってもらいながら青森の魅力をアピールしようと青森県が企画したもので、県のフェイスブックにメッセージを書き込んだ人たちの中から選ばれた1組が宿泊しました。
「青森の部屋」が設けられたのは、美しい夜景で知られるビクトリア湾に面したホテルで、部屋の中にはコミカルな表情で赤色が華やかな「金魚ねぷた」が飾りつけられ、青森県産の「つがる」を浮かべた「りんご風呂」も用意されています。

宿泊した梁慧瑩さん(29)は、りんごのゼリーや桜のせっけんなどの青森産のお土産を受け取ったあと、同行した親戚の女性と青森の観光地を紹介したパンフレットを見るなどしてくつろいでいました。

梁さんは、これまでに2度青森県を訪れたことがあるということで、「祭りが好きなので、見てみたいところがたくさんあり、コロナが落ち着いたら、またぜひ青森に行きたいです」と話していました。

香港から日本への渡航は、新型コロナウイルスの影響で3月以降、制限されていますが、日本政府観光局によりますと、去年は人口750万人の3分の1近くに当たる延べおよそ230万人が訪れるなど日本旅行の人気は高いだけに、日本の自治体や旅行会社にとってはこうした需要をどうつなぎ止めるのかが課題となりそうです。