空手の「気合い」 専用防具とシールドで認める方針 空手道連盟

空手の「気合い」 専用防具とシールドで認める方針 空手道連盟
空手には欠かせない、大きな声を上げる「気合い」について、全日本空手道連盟は、新型コロナウイルスの感染対策として行わないよう求めていましたが、今後「組手」は、頭部を覆う専用の防具と口元にシールドを着ければ認める方針を決めたことが、関係者への取材で分かりました。
全日本空手道連盟は、ことし6月、新型コロナウイルス対策を盛り込んだガイドラインで、1対1で対戦する「組手」の練習や大会の実施にあたっては、飛まつによる感染を防ぐため、技が決まった時などに大きな声を上げる「気合い」を出さないことを検討するよう求めていました。

しかし、選手や指導者からは「違和感がある。やりにくい」などといった意見が相次ぎ、連盟は空手本来の姿を失いかねないとして、見直しを進めてきました。

関係者によりますと、頭部を覆う「メンホー」と呼ばれる専用の防具をかぶったうえで、防具の内側の口元にシールドを着ければ、飛まつのほとんどを防げる可能性が高いことがわかり、連盟は「気合い」を出しながらの大会や練習の再開について、認める方針を決めたことが関係者への取材で分かりました。

新型コロナウイルスの影響で、各地で空手の大会の中止や延期が相次いでいますが、連盟は、こうした新たな取り組みを来月4日に都内で行われる大学生の大会で初めて実施し、12月に予定されている全日本選手権でも取り入れる方針です。

全日本空手道連盟の笹川副会長は

全日本空手道連盟の笹川善弘副会長は、これまで「気合い」なしでの大会と練習の実施を求めていたことについて「気合いをなくすということは、業界にとってもショックなことだったし、気合いなしの空手を見たが少し違うというか本来の姿ではないと感じた。選手に対しても、今までやってきたことをいきなりやめろというのも非常に難しいものがあったと思う」と振り返りました。

そのうえで「絶対、感染者を出さないというオプションを選ぶのなら大会は、いつまでたってもできないので従来の競技に近い形で再開させたいという思いがあった。世界でも初めての取り組みだが感染者ゼロを目標に、しっかりと大会をやってきたい」と話していました。