東京都 新型コロナ 新たに212人感染確認 1人死亡

東京都 新型コロナ 新たに212人感染確認 1人死亡
東京都は29日、都内で新たに212人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都によりますと、会食で感染した人の半分が今月22日までの4連休中の飲み会や食事などで感染したということです。
東京都は29日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて212人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▽10歳未満が8人
▽10代が7人
▽20代が52人
▽30代が39人
▽40代が33人
▽50代が31人
▽60代が15人
▽70代が18人
▽80代が6人
▽90代が3人です。

都内で1日の感染の確認が200人を超えるのは今月26日以来です。

212人のうち、およそ41%にあたる86人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ59%の126人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者のうち、
▽家庭内の感染が29人と最も多く、
▽会食での感染が18人
▽施設内が16人
▽職場内が8人などとなっています。

このうち会食は、半数の9人が今月22日までの4連休中の飲み会や食事などで感染したほか、連休前日・金曜日の会食でも2人が感染したということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて2万5547人になりました。

一方、都の基準で集計した29日時点の重症の患者は28日より3人減って23人でした。

年代別にみると、
▽40代が1人
▽50代が9人
▽60代と70代がそれぞれ5人
▽80代が3人です。

また、都は感染が確認されていた80代の男性1人が死亡したことを明らかにしました。

男性は糖尿病を患っていたということです。

これで都内で死亡した人は合わせて407人になりました。

広尾病院で入院患者1人死亡

東京都は入院患者や医師、看護師が相次いで感染している都立広尾病院で、感染が確認された90代の入院患者の女性が29日、死亡したことを明らかにしました。

女性の死因は、もともとの病気によるものだということです。

広尾病院では、この女性を含めて同じ外科系の病棟に入院していた患者10人と、勤務していた医師1人、それに看護師5人の合わせて16人の感染が確認されています。

病院では院内感染が発生した可能性があるとして、さらに看護師などおよそ40人の検査を行っていて、30日以降、結果が出るということです。

広尾病院では外来は通常診療を続ける一方、感染が確認された病棟では検査の結果が判明するまで引き続き新たな入院患者を受け入れないということです。

入院中1159人 重症23人

東京都によりますと、都内で29日までに感染が確認された2万5547人のうち、入院中の人は28日より39人減って1159人となっています。

このうち都の基準で集計した重症の患者は28日より3人減って23人です。

都は、29日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は28日より29人減って429人です。

都が開設・運用している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は28日より9人増えて249人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は28日より93人増えて347人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は2万2956人となっています。

担当者「4連休の影響どれくらい出るか注視」

都の担当者は「先週火曜日までの4連休中に感染した人が確認されるなどして全体の数字が増えた。30日以降も連休中の影響がどれくらい出るのかを注視する必要がある」と話していました。