芸能人の権利を守る団体が心のケアの必要性訴える声明

芸能人の権利を守る団体が心のケアの必要性訴える声明
芸能人の自殺が相次いでいることを受けて、芸能人の権利を守る取り組みを行う団体は、芸能人の心のケアの必要性などを訴えています。
芸能人の権利を守る取り組みを行っている「日本エンターテイナーライツ協会」は27日、「芸能人の自殺について」と題した声明をホームページに掲載しました。

声明では、芸能人の自殺が相次いでいる背景や要因はさまざまで、一概に論じられるものではないとしながらも、要因の一つとして強いストレスにさらされやすい業務特性が考えられると指摘しています。

そのうえで、現状の法律では「メンタルヘルスケアや安全配慮の責任の所在もあいまいなままであり、法制度化に向けた議論や保護も十分になされていない」として、国に対して「早急に実態調査をし、メンタルヘルスケアの制度的保障の必要性について把握するべきだ」と求めています。

また、著名人の自殺の報道は子どもや若者などに強い影響を与える場合があるとして、報道機関に背景をいたずらに掘り下げるような取材をしないなどの配慮を求めています。

共演者から竹内さんを悼む声

竹内結子さんが亡くなったことについて、共演者から追悼のコメントが寄せられています。

竹内さんがヒロインを演じたNHKの連続テレビ小説「あすか」で、母親役で共演した俳優の紺野美沙子さんは「結子ちゃんの追悼コメントを寄せるなんて、こんなにやるせないことはありません。信じられないし信じたくありません。悲しいです。女優さんとしても一人の女性としても大きな幸せの中にいるのだと、安心していました」と記したうえで、竹内さんが二児の母であることを踏まえて「最高にカッコ良くて笑顔がかわいい結子お母さんの代役は世界中どこを探しても見つかりません。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントを寄せました。

また、同じく「あすか」で父親役を演じたほか、大河ドラマ「真田丸」でも共演していた藤岡弘さんは「この度の訃報を聞いて、絶句しました。『あすか』で親子役で1年間一緒に共演しましたが、本当に笑顔が明るいいい子でした。僕もアドバイスしたり、彼女もいつも『お父さん!』と呼んでくれていました。その後、『真田丸』で再会した時に、『本当にいい女優さんに成長したね』と話したのも、つい昨日のことのようです。今は、我が娘が旅立ったかのような気持ちで胸がいっぱいで、彼女の死を受け入れられないですが、ただご冥福を祈るばかりです」とコメントしています。

検索ワードでメール相談に誘導

相次ぐ芸能人の自殺。
インターネット上の検索ワードを手がかりに悩みを抱えている人たちとつながろうという取り組みも始まっています。

自殺対策に取り組む東京のNPO「OVA(オーヴァ)」は7年前からインターネット上で「死にたい」など自殺に関連することばを検索すると、相談窓口のサイトが自動的に表示される取り組みを行っています。

相談窓口のサイトに接続すると「死にたくなったあなたへ」などと記されたメッセージ画面が現れ、NPOにメールで相談するよう誘導する仕組みです。

NPOによりますとことし8月末までの5か月間に338人から相談があり、外出自粛などの影響で育児やDV=ドメスティック・バイオレンスなどに悩む女性からの相談が多く寄せられているということです。

OVAの伊藤次郎代表は「死にたいと感じる人の中には周囲に助けを求められない人もいるので、インターネット上でつながる積極的な支援が重要だと考えている。また周りにいる人の様子が『ふだんと違う』と感じたら積極的に声をかけ支えていくことも重要だ」と話しています。