新型コロナで需要低迷 天然マダイ 小学校の給食に 鹿児島 日置

新型コロナで需要低迷 天然マダイ 小学校の給食に 鹿児島 日置
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新型コロナウイルスの影響で、外食向けの需要が減っている水産物を食べてもらおうと、鹿児島県日置市の小学校で天然のマダイを使った給食が子どもたちにふるまわれました。
マダイは、東シナ海に面した日置市の江口漁港に水揚げされたもので、28日は伊作田小学校の給食にフライにして出されました。
児童たちは「おいしい」と言いながらあっという間に食べ終えていました。

江口漁港に水揚げされる天然マダイは沿岸の沖合でとれたもので、これまでは水揚げされたあとすぐ東京などに出荷されていました。

しかし最近は新型コロナウイルスの影響で外食向けの需要が低迷し、市場の値段も一時、半額以下になりました。

出荷できないものも出て、冷凍保管していましたが、場所をとるうえ、電気代などのコストもかさんでいました。

このため、今回、鹿児島県と日置市が保管されていたマダイの一部を買い上げ、市内すべての公立小中学校でマダイを使った給食を始めました。

伊作田小学校では来年3月までに、あと6回、竜田揚げなどにして出されるということです。

江口漁協の久木留秀行組合長は「今までは1度値段が下がってもすぐに元に戻っていましたが、こんな厳しい状況は初めてです。給食でおいしく食べてもらいたいです」と話していました。