大相撲 正代初優勝 地元の熊本 宇土で両親らが大声援

大相撲 正代初優勝 地元の熊本 宇土で両親らが大声援
大相撲秋場所で初優勝を果たした関脇 正代の地元、熊本県宇土市のパブリックビューイングの会場では、正代の両親や市民らが大きな声援を送りました。
秋場所千秋楽の27日、熊本県宇土市の体育館には巨大なスクリーンが用意され、正代の両親や後援会の関係者、それに母校の中学校の相撲部員など200人余りが駆けつけました。

会場では、正代が翔猿に突き落としで勝って初優勝が決まると歓声がわき起こり、熊本県出身力士の初優勝を大きな拍手でたたえていました。

応援に駆けつけた女性は「今場所は相撲の内容がよかったので優勝できると思っていました。ずっと地元で応援してきたのでとてもうれしいです」と話していました。

また、父親の巖さんは「ほっとしました。今は感無量です。よくやったということばしかありません」と話していました。

母親の理恵さんは「皆さんの応援が届いたと思います。豪雨の被災地の人たちも応援していると聞いていたので、きっと喜んでくれていると思います」と話していました。

母校では

正代の母校、熊本市南区の熊本農業高校では、かつて指導にあたった相撲部の監督や部員たちがテレビで初優勝の瞬間を見届けました。

熊本農業高校の研修室には、相撲部の部員や監督、それにOBなどおよそ30人が集まり、テレビで観戦しました。そして、初優勝が決まると手をたたいて喜び合いました。

大相撲に進みたいという2年生の寺本龍之介さんは「先輩ならやってくれると思いました。先輩の背中を見て自分も頑張っていきたい」と話していました。

正代の高校時代、3年間、コーチとして指導にあたり、今は監督を務める早野将史さんは「ひやっとしたが粘り強くやってくれた。100点の相撲だった。今後は大関に定着してほしい」と話していました。

豪雨被災地で見守った先輩「子どもたちの励みに」

7月の記録的な豪雨で被害を受けた熊本県芦北町では、正代の中学時代の相撲部の先輩などが優勝を決めた取組を見守りました。

芦北町に住む町の職員、本田貴紀さんは、正代が所属していた熊本県宇土市の中学校の相撲部の1年先輩で、一緒に稽古に励みました。

芦北町は7月の記録的な豪雨で大きな被害を受け、本田さんは今、町の職員として復興に関する業務に携わっています。本田さん自身も、自宅が床上まで水につかる被害を受けました。

27日は日頃指導している地元の相撲クラブの子どもたちとともに取組を見守り、優勝が決まるとみんなで喜んでいました。

本田さんは「彼がうれし泣きをしているのを見たのは初めてで、感動しました。小中学校時代のチームメイトとして誇りに思います。熊本は豪雨被害もあり、県出身力士で初めての優勝は子どもたちの励みになると思います」と話していました。