兵庫県 災害ボランティアの事前のPCR検査費用を助成へ

兵庫県 災害ボランティアの事前のPCR検査費用を助成へ
兵庫県は全国の被災地に向かう災害ボランティアが事前にPCR検査を受ける費用の一部を助成する方向で調整を進めています。県によりますと、こうした取り組みは全国で初めてだということです。
全国で大雨による水害などが相次ぐ中、被災地では新型コロナウイルスの感染を防ぐためボランティアの受け入れを限定する自治体もあり、人手不足が復旧の足かせになっていると指摘されています。

このため兵庫県は、被災地の人たちが安心してボランティアを受け入れる環境を整えようと県外の被災地に向かうボランティアが事前にPCR検査を受ける場合、費用の一部を助成する方向で調整を進めています。

具体的には、兵庫県内に拠点を置く5人以上のグループを対象に検査費用の半額程度を上限に助成し、財源にはふるさと納税の税収を充てることを検討しているということです。

兵庫県によりますとこうした取り組みは全国で初めてだということです。

熊本県の豪雨被災地を視察し、新型コロナウイルスの影響を調査してきた「ひょうごボランタリープラザ」の高橋守雄所長は「被災者とボランティア双方に安心して支援活動をしてもらうためにはPCR検査をしておくのが最適だ。安心できる環境整備を図るので、被災地には災害ボランティアの受け入れをぜひお願いしたい」と話しています。