三菱自動車 国内で500人規模の希望退職募集へ 新型コロナ影響

三菱自動車 国内で500人規模の希望退職募集へ 新型コロナ影響
業績が低迷している三菱自動車工業は国内で働く従業員を対象に500人規模で希望退職を募集する方針を固めました。

新型コロナウイルスの影響などで今年度3600億円の最終赤字になる見通しで、合理化によって立て直しを急ぐねらいです。
三菱自動車工業は新型コロナウイルスの影響などで販売が落ち込み、昨年度の決算が257億円の最終赤字になったうえ今年度の赤字は3600億円になる見通しを示しています。

関係者によりますと会社は11月にも45歳以上の従業員を対象に500人規模で希望退職を募る方針を固めました。

海外ではすでに募集を始めていますが、今回は本社や愛知県の岡崎製作所、岡山県の水島製作所など国内で募集する見通しです。

三菱自動車は、四輪駆動車ブームをけん引したパジェロの生産終了を決めたほか、世界にさきがけて量産を始めた電気自動車、アイ・ミーブの生産も終了する方向で調整するなど合理化を進めています。

新型コロナウイルスの影響が長期化するおそれがある中、会社では、合理化と希望退職による人件費の削減で立て直しを急ぐとともに販売のシェアが比較的高い東南アジアの事業に力を入れることにしています。