モスクワ 新型コロナ感染再拡大で高齢者らに外出自粛呼びかけ

モスクワ 新型コロナ感染再拡大で高齢者らに外出自粛呼びかけ
ロシアの首都モスクワでは、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受けて、65歳以上の高齢者などに対し外出を控えるよう呼びかけています。
ロシアでは、今月に入って再び感染者が増え始め、25日には、累計の死者が全国で2万人を超えたほか、モスクワで新たに1560人の感染が確認されるなど、感染状況は3か月前と同じ水準まで悪化しています。

これを受けて、モスクワのソビャーニン市長は25日、自身のホームページで、新型コロナウイルスの感染防止対策として、65歳以上の高齢者と慢性的な疾患を持つ市民は今月28日以降、不要不急の外出を控え、仕事を持つ高齢者は在宅で勤務するか、まとまった休暇を取るよう呼びかけました。

罰則規定などは定めず、日常の買い物や散歩は「制限しない」とする一方で、できるだけ回数を減らし、マスクと手袋を着用するよう勧告しています。

モスクワではことし3月下旬以降、市民の外出制限や外食産業の営業停止といった一連の措置が取られましたが、6月にはほとんど解除され、こうした対策が取られるのはおよそ3か月ぶりです。