新型コロナ影響の失業者全国で6万人超 実際はさらに多いか

新型コロナ影響の失業者全国で6万人超 実際はさらに多いか
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新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人は、見込みも含めて全国で6万人を超えたことが厚生労働省がハローワークなどを通じて行った調査で分かりました。仕事を失った人は実際にはさらに多いとみられ、厚生労働省は再就職に向けた支援を進める方針です。
厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染拡大で業績が悪化した企業などから解雇されたり、契約を更新されない雇い止めにされたりしたケースについて、全国の労働局とハローワークを通じて調査しています。

それによりますと、ことし1月末から23日までに解雇や雇い止めで仕事を失った人は見込みも含めて6万439人となり、6万人を超えたことが分かりました。

ハローワークなどで把握できた人数であるため、仕事を失った人は実際にはさらに多いとみられます。

新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人は、ことし5月22日に1万人を超えたあと、7月1日に3万人、そして先月31日に5万人を超え、その後も増え続けています。

厚生労働省は、「雇用調整助成金」などを積極的に活用し企業に雇用を維持するよう呼びかけるとともに再就職に向けた支援を進める方針です。

加藤官房長官「雇用守る政策講じる」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「9月の増加幅は、5、6、7月の水準とほぼ類似し、8月に比べると高い水準になっている。この動向を含め、情勢をしっかり注視しながら雇用を守るということは、安倍政権、そして、菅政権でも原点に置いており、今後とも必要な政策を講じていきたい」と述べました。