ワクチン承認 米FDA「科学が判断基準」実用化急ぐ動きけん制

ワクチン承認 米FDA「科学が判断基準」実用化急ぐ動きけん制
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐり、アメリカFDA=食品医薬品局のトップが議会上院で証言し、ワクチンの承認は科学的な判断に基づいて慎重に行われると強調して実用化を急ぐ動きをけん制しました。
23日、アメリカ議会上院の公聴会で証言したFDAのハーン局長は、新型コロナウイルスのワクチンの許可や承認には開発の最終段階にあたる第3段階の臨床試験を通じて安全性と効果が示されることが欠かせないという認識を示しました。

そのうえでハーン局長は「すべてのワクチンはFDAの厳格な基準を満たさないかぎり許可も承認もされない。科学が判断の基準でいかなる圧力にもそれは変えられない」と強調しました。

また同じ公聴会でCDC=疾病対策センターのレッドフィールド所長は「来年の3月の末か4月には7億回分のワクチンが準備できるだろう」と述べました。

新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、トランプ大統領が「10月にも使えるようになる」などと繰り返し述べています。

こうした発言に対し外部の専門家からは「11月の大統領選挙を前に許可を急ぐよう政権から圧力がかかっているのではないか」という懸念が示されていますが、ハーン局長らの証言はこうした懸念を否定するとともに実用化を急ぐ動きをけん制したものと受け止められています。