「タイム」”影響力ある100人” 大坂なおみ選手と伊藤詩織さん

「タイム」”影響力ある100人” 大坂なおみ選手と伊藤詩織さん
アメリカの雑誌「タイム」はことしの「世界で最も影響力のある100人」を発表し、日本からはテニスの大坂なおみ選手とジャーナリストの伊藤詩織さんを選びました。
また世界の指導者ではアメリカのトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領、中国の習近平国家主席と台湾の蔡英文総統らを選びました。
タイム誌は毎年、「世界で最も影響力のある100人」を独自に選定していて22日、ことしの100人を発表しました。

日本からは「象徴」の部門で、今月まで行われたテニスの四大大会、全米オープンで2回目の優勝を果たした大坂なおみ選手が去年に続いて選ばれました。

紹介文を寄せたバスケットボールのアメリカ女子プロリーグ、WNBAのマヤ・ムーア選手は、大坂選手が大会中、人種差別に抗議の意思を示し続けたことに触れ、「勇気を持ち、みずからの行動を信じて成し遂げるのは簡単なことではない。彼女は声をあげ、黒人やマイノリティーの人たちの命の尊さを示した」と称賛しました。

また「開拓者」の部門では性的暴行の被害を実名で訴え、日本の女性に変化をもたらしたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんを選びました。

世界の指導者では、アメリカからトランプ大統領や野党・民主党の候補バイデン前副大統領、さらにトランプ政権で新型コロナウイルスの感染拡大への対応を担ったNIH=国立衛生研究所のファウチ博士を選出しました。

ファウチ氏を紹介したアメリカのテレビ番組の司会者は「政治家からの圧力を拒み、命を守るために真実を伝え続けた」と評価しました。

そしてアジアからは、中国の習近平国家主席や台湾の蔡英文総統などを選びました。

伊藤詩織さん「受賞は同じような境遇の人に向けられたもの」

ことしの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたことを受けて、ジャーナリストの伊藤詩織さんは都内で記者会見を開きました。

この中で「名前や顔を出すことで、これまでいろんなレッテルを貼られ思い出したくないことも言われましたが、今回、名前を挙げてもらい、すごくうれしかったです。自分の受けた経験について声を上げるという行動で、確実な1歩を踏み出せたという気持ちになりました。『この道を堂々と歩いていいんだよ』と言われたような気がしました」と受け止めを語りました。

そのうえで、伊藤さんは「日本だけではなく世界中に共通している問題で、『#MeToo』の運動もありますが、同じような経験をしている人のたくさんの声が重なって、たまたま私の声が響いて選ばれたと思うので、この受賞は同じような境遇の人に向けられたものだと思います。今後もこの問題に知恵を分け合って、向き合っていきたい」と話していました。