習主席批判の元経営者に懲役18年の判決 言論統制ねらいか 中国

中国で、習近平国家主席に批判的な発言をしていた著名な元経営者について、北京の裁判所は、多額の横領を行ったなどとして懲役18年の判決を言い渡しました。中国当局としては、習近平指導部に批判的な人物に厳しい姿勢を示すことで、言論統制を強めるねらいがあるとみられます。
判決を受けたのは中国の大手不動産企業の元トップで、共産党員だった任志強氏です。

任氏は習近平国家主席に対してたびたび批判的な発言をし、ことしに入ってからも、新型コロナウイルス対策をめぐって習主席を厳しく批判する文章をネット上に掲載していました。

これに対して中国当局はことし7月、「重大な規律違反があった」として任氏の党籍を剥奪し、その後、汚職などを理由に起訴しました。

任氏について北京の裁判所は22日、みずからの立場を利用して4900万人民元余り、日本円にしておよそ7億6000万円を横領したなどとして、懲役18年と罰金の判決を言い渡したと発表しました。

裁判所は本人は上訴しないとしています。

中国では最近、習主席に批判的な発言をした学者が拘束され、所属する大学から免職処分を受けるなどしていて、習近平指導部に批判的な人物に厳しい姿勢を示すことで、言論統制を強めるねらいがあるとみられます。