東京都 新型コロナ 98人の感染確認 今月14日以来100人下回る

東京都 新型コロナ 98人の感染確認 今月14日以来100人下回る
東京都は21日、都内で新たに98人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1日の感染の確認が100人を下回るのは1週間前の今月14日以来で、都の担当者は「月曜日は比較的少ない傾向にあるが、4連休で人の動きが活発になれば感染のリスクが高まるので、家庭や外出先での予防策を徹底してほしい」と話しています。
東京都は21日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて98人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▽10歳未満が1人、
▽10代が2人、
▽20代が29人、
▽30代が17人、
▽40代が12人、
▽50代が13人、
▽60代が8人、
▽70代が11人、
▽80代が5人です。

都内で1日の感染の確認が100人を下回るのは1週間前の今月14日以来です。

感染経路不明 56人

これについて都の担当者は「月曜日は比較的少ない傾向にあるが、4連休で人の動きが活発になれば感染のリスクが高まるので、家庭や外出先での予防策を徹底してほしい」と話しています。

98人のうち、およそ43%にあたる42人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ57%の56人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者のうち、家庭内の感染が最も多く19人、施設内が9人、
会食と職場内がそれぞれ4人、夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者が1人などとなっています。

このうち、家庭内では、夫婦間の感染が14人、確認されています。

また、施設内では、青梅市の青梅市立総合病院で新たに医師1人と看護師2人の合わせて3人の感染が確認され、都に報告されているこの病院での感染確認は47人になりました。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて2万4306人になりました。

一方、都の基準で集計した21日時点の重症の患者は、20日と同じ27人でした。

年代別では、
▽50代が最も多く9人、
▽60代が8人、
▽70代が5人、
▽80代が3人、
▽30代と40代がそれぞれ1人となっています。

重症の27人を性別でみると、男性25人、女性2人となっています。

また、都は感染が確認されていた60代の男性1人が死亡したことを
明らかにしました。

男性は肺の病気があり、高血圧だったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて391人になりました。

入院・重症・自宅療養など

東京都によりますと、都内で21日までに感染が確認された2万4306人のうち、入院中の人は20日より25人増えて1224人となっています。

このうち都の基準で集計した重症の患者は20日と同じで27人です。

都は、21日の時点で重症の患者向けの病床を150床確保しているということです。

また、中等症以下の患者向けの病床は2700床まで増やすことを目指していて、21日の時点で2450床を確保しているということです。

これとは別に、来月にかけて2つの専用病院を開設して、中等症以下の患者向けの病床を200床確保するとしています。

また、自宅で療養している人は20日より5人増えて443人です。

都が開設している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は20日より14人増えて267人です。

このほか、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は20日より15人減って441人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は2万1540人となっています。

小池知事「曜日によって変動ある」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し、21日、都内で新たに98人の感染が確認され、1日の感染の確認が今月14日以来、100人を下回ったことについて「曜日によって変動がある。きょうは無症状の方が全体の22%で、重症者を増やさず、亡くなる人をいかに抑えるかということにこれからもまい進していきたい」と述べました。

そのうえで、4連休中の過ごし方について「自分もうつすかもしれないし、うつるかもしれないので、手や指の消毒やマスクの着用などに気をつけていただき、『親しき仲にも礼儀あり』ではないが、大声を出すことや飲み物の飲みまわしをしないなど、基本的なことに気をつけてほしい」と改めて呼びかけました。