福島第一原発 処理水の濃度下げる試験を本格的に開始

福島第一原発 処理水の濃度下げる試験を本格的に開始
福島第一原子力発電所でたまり続けている汚染水を処理した水のうち、7割近い82万トンで放射性物質の濃度が環境中に放出する場合の基準を超えていることから、東京電力は改めて処理を行って濃度を下げる試験を始めました。
福島第一原発では、溶け落ちた核燃料を冷却したあとに発生する汚染水から、出来るだけ放射性物質を取り除くため、除去施設をつくって処理をしていますが設備のトラブルや処理を急いだことなどから現在、タンクに保管しているおよそ123万トンの処理した水のうちおよそ7割にあたる82万トンが環境中に放出した場合の基準を超えているということです。

このため東京電力では、今週から63種類の放射性物質の濃度を基準未満にするための処理の試験を始めました。

ただし、トリチウムの除去は今の技術では難しく残ってしまうということです。

東京電力は、来年1月ごろまでに結果をまとめるとしています。

タンクにたまり続ける処理した水について、国の小委員会はことし2月、基準以下に薄めて海か大気中に放出する方法が現実的だとする報告書をまとめていて、最終的には、政府が処分方法を決定するとしています。

東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの松尾桂介リスクコミュニケーターは「どう処分するかは決まっていないが、いずれの方法でも基準を下回る必要があり、試験の結果は公表する」と話しています。