治療薬 途上国が入手できるよう支援へ G20財務相 保健相会議

治療薬 途上国が入手できるよう支援へ G20財務相 保健相会議
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G20=主要20か国の財務大臣と保健大臣は17日夜、テレビ会議を開き、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンが開発された場合、途上国が手ごろな価格で入手できるようにする枠組みが重要だという認識で一致しました。
G20の財務大臣と保健大臣のテレビ会議は、日本時間の17日午後8時ごろから開かれ、日本からは麻生副総理兼財務大臣と田村厚生労働大臣が出席しました。

会議では、新型コロナウイルスが再び世界的に大流行した場合への備えや、治療薬やワクチンが開発された場合、資金力のない途上国でも手ごろな価格で治療薬などを入手できるようにする枠組みについて意見が交わされました。

日本はこの枠組みづくりに関する議論を主導していて、麻生大臣は、「民間の会社が世界中でワクチン開発を競っているが、それに関する特許は、薬の値段に反映されるので買えない人が出てくる。製薬会社1社が独占によって巨万の利益を得るということにならないよう、日本が提案しており、支援の方法については引き続き検討していく」と述べました。

会議の終了後の共同声明では、途上国を支援する枠組みづくりの重要性でG20各国が一致したとしていて、引き続き議論していくことになりました。