リビア 暫定政府の首相が辞任表明 和平協議への影響懸念

国が東西に分裂し、内戦状態が続く北アフリカのリビアで、国連が承認する西側の暫定政府のシラージュ首相が、来月いっぱいで辞任する意向を明らかにしました。首相の辞任で調整が続く和平協議への影響が懸念されます。
リビアでは、9年前に独裁的なカダフィ政権が崩壊したあと、国が東西に分裂し、国連が認める西部の首都トリポリを拠点とする暫定政府と、エジプトなどが支援する東部を拠点とする軍事組織との間で内戦状態となっています。

このうち、暫定政府のシラージュ首相は、16日、テレビで演説し、「10月末までに、私の職務を次に引き継ぎたい」と述べ、首相を辞任する意向を明らかにしました。
辞任の理由についての言及はありませんでした。

シラージュ首相は、国連の仲介で合意された統一政府の実現に向けて、5年にわたって暫定政府を率いてきましたが、去年は勢力を拡大してきた東部の軍事組織に首都トリポリへ攻め込まれる事態となりました。

その後、トルコの支援を得た暫定政府が盛り返して軍事組織を撤退させ、先月、暫定政府は即時停戦を宣言して国連や関係国が和平協議に向けた調整を進めていました。

シラージュ首相の辞任表明は暫定政府内での足並みの乱れにつながりかねず、今後の和平協議への影響が懸念されます。